北海道はたくさんの温泉地がある日本屈指の温泉天国。洞爺湖有珠山ジオパーク内にも洞爺湖温泉、壮瞥温泉、蟠渓温泉、豊浦温泉、伊達温泉、北湯沢温泉と、それぞれに泉質もロケーションも異なる表情豊かな温泉地が点在。宿泊、日帰り湯の他、手湯や足湯など、さまざまな形で天然温泉を楽しめるようになっており、日々たくさんの人々を癒しています。
温泉天国でもある洞爺湖有珠山ジオパーク。天然の湯にあたたまりながら、大地の営みではぐくまれた美しく雄大な風景を眺めるひとときは、この上ないやすらぎを与えてくれます。火山の活動によって誕生した洞爺湖温泉は、一年を通じて多くの旅行者が訪れる人気の温泉街として栄え、にぎわいをみせています。その風景も、温泉も、大地の恵みです。
ジオパークならではの洞爺湖の絶景と温泉を求めて、多くの旅行者が訪れる洞爺湖の温泉街。2016年に開湯100周年を迎えた洞爺湖温泉の誕生のおはなしです。
洞爺湖温泉の誕生も、有珠山噴火が関係しています。
1910年の有珠山山麓噴火で地下のマグマが地面を170m盛り上げ、明治新山（四十三山）ができました。このときのマグマが地下水を温め、あたり一帯が泉源となり、西丸山の麓の湖岸で温泉の湧出が発見されました。
その7年後の1917年、湖畔で温泉宿が営業を開始し、洞爺湖温泉（当初は床丹温泉と呼ばれていました）が誕生。1929年の洞爺湖電気鉄道開業をきっかけに、温泉街が一気ににぎわいました。
そして2016年、開湯100周年を迎え、記念式典が行われ、湖畔には切手の形の記念モニュメントが設置されました。このユニークな記念モニュメントはフォトスポットとして愛されています。
洞爺湖温泉以外にも、エリア内の各市町村に表情豊かな温泉スポットがたくさんあります。森の緑、川のせせらぎ、海の絶景。自然豊かな大地の恵みに人々が癒されています。
洞爺湖有珠山ジオパークで唯一の海浜温泉が豊浦町の豊浦温泉。露天風呂の目の前には噴火湾の水平線が広がる絶好のロケーション。晴天時にみえる夕日は絶景です。
伊達市の中心部にある伊達温泉は、春の桜並木と秋の紅葉が美しく、地産地消の料理も人気。地元の人に愛される癒しの湯です。
洞爺湖の東側に走る長流川沿いには壮瞥町の蟠渓温泉があり、静かに温泉を楽しめます。
上流には伊達市大滝区の北湯沢温泉があり、大規模なリゾートホテルや温泉宿などが立つ緑の中の温泉街として栄えています。
